2015 September

 

 
 
長いヴァカンスが明けて、久しぶりに友人に会う日が続く。夏前に会えなかった 友人も多く、母の形見分けも続く。美しい和紙でラッピングしたり、 メッセー ジを添えたり・・・。差し上げる方のお顔を思い浮かべながら、母との思い出を 綴る温かな時間。

 

 

   
 
 
友人のグラフィックデザイナーD御夫妻の田舎の家で、素晴らしいカモミール ティーを頂く。お庭で採れたカモミールを自然乾燥させたもので、その香 りの 素晴らしい事!市販のモノとは全く違うお茶のよう。子供の頃ピーターラビット に出てくる「カミツレのお茶」ってどんな味かしら?と思っていた 事を思い出 す。。カミツレはカモミールの和名だとか。

 

 

   
 
 
我が家の応接間のような階下のカフェ。オーナーのお嬢様には可愛らしいひよこ のお菓子をお土産に。市販のお菓子でもちょっと和紙を足してオリジナ ルな ラッピングにする。こんなひと手間のために、小さく裁断されたさまざまな和紙 のセットや水引きはとても重宝。何よりも包んでいる時間が楽し い。

 

 

   
 
 
ご近所に「フランス製のモノだけ」を扱うブティックがある。フランスの象徴と される鳥は雄鶏で、これはフランス人の祖先がガリア人であり、ガリア も雄鶏 もラテン語では両方ともGALLUSと表すそう。そのためフランスの象徴とし て雄鶏が定着したのは第一次対戦から・・・。とフランス製品の 百科事典のよ うなオーナー。スキーのロッシニョールのマークも雄鶏だったことを思い出す。 日本の国鳥はキジだと教えて下さる。「お札にも印刷され ているよ」と・・・。

 

 

   
 
 
車をパーキングに入れて、カフェのテラスで食事をしているとやたらに蜂がい る!パリの真ん中でサンジェルマン大通りに面しているこの場所 で?・・・と 思っていたら、ナントそのパーキングの屋根に蜂の巣があるという看板を発見。 その蜂蜜もこんな可愛らしいラベルでお土産に売っている らしいと聞いてなん とも呑気なパリ・・・。

 

 

 
 
繊細なヴェネツィアン・グラスのシャンデリアや鏡で飾られた美しいサロンでカ プチーノを頂く。小麦のお菓子とチョコレートを頂かない私にはゴキゲ ンなメ レンゲのお菓子が添えられて。白や透明の小さな物が好きなのでお友達へのプレ ゼントにも素敵。

 

 

 
 
 
フランスとイタリアは近いけれど売っているお野菜がかなり違うのは面白い。フ ランス語で言うアーティチョーク(朝鮮アザミ)はガクの根元の部分だ けを頂 く不思議な食材。サクサクとした食感と独特の香りが慣れるととても美味しい。 フランスでは丸い蕾ごと売っているけれど、ヴェネツィアでは根 元の部分だけ を売っている。小さな花付きのズッキーニやカボチャの花など、市場はどこの国 に行ってもとても楽しい。そろそろフンギ・ポルチーニ (巨大なマッシュルー ム)の美味しい季節!

 

 

 
 
ヴェネツィアも久しぶりに来るとずいぶんお店が入れ替わっている。昔ながらの お店も映画のようで素敵だけれど、新しいオステリアやバールもなかな かお しゃれで楽しい。OPENして3日目というワインバーのデギュスタシオン(試 飲会)に偶然通りかかる。チーズとプロセッコ、それぞれのドメイ ンのオー ナーが持ち寄って深夜とは思えない大変な賑わい。熟成したチーズをハシバミの 葉で包んで香りをつけたものは素晴らしい芳香で濃いタイプの プロセッコと合 わせるなど、マニアックな説明も嬉しい。違うタイプのチーズとプロセッコが 次々に出てくる・・・。

 

 

   
 
 
主人がスイスの建築家、マリオ・ボッタ事務所に居た時の同僚G氏と、本当に久 しぶりにヴェネツィアで再会する。「MOMIの名前は赤い絹という意 味だっ たよね?」と、真っ赤なコンフェッティを頂く。東京にいらした時に母にも会っ て下さっているので尚のこと、私の悲しみを良く解って下さった ようで嬉しい 贈り物。長く温かい友情に胸がいっぱいになる・・・。

 

 

   
 
 
マルコ・ポーロ空港のアリタリア航空のラウンジでトラサルディ・デザインの コーラを発見する。コーラはフランスでもさまざまなデザイナーとコラボ レー ションしたデザイン缶を発表しているので、やはりイタリアでも・・・。美しい デザインのコーラはスタイリッシュでお土産にもぴったり。どこか で買えない のかしら?

 

 

 
 
パリでも母の形見分けが続く9月。ハンカチやキャンドル、日常に気軽に使って 頂ける消耗品の方が貰って下さる方も気が楽なのでは?鎌倉が大好きな D氏に は「鎌倉お散歩マップ」のハンカチ。京都の幾松に泊まったB氏には京都の職人 製のキャンドルと言うより蝋燭・・・。皆さんが喜んで使って下 さる事こそが 母の供養になると信じたい。

 

 
 
 
上海からパリに戻ったばかりのD氏からお土産に、とKENZOの香水とエー ル・フランスの就航80周年記念ファーストクラスのポーチを頂く。寸暇 を惜 しんで世界中を飛び回っていたD氏の生活は都市から都市へ、ホテルとフライト が日常・・・。モノ作りを仕事にしている私は「聞くだけで神経衰 弱になりそ う」といつも思っていた。いつになく神妙な面持ちのD氏、頂いた香水も 「ELIXER=不老長寿」とは彼らしくない・・・。

 

 

 
 
 
エール・フランスもKLMも機内誌は日本特集。外国人から見たTOKYO、 NIPPON。日本人の私から見ると「こんな物が?」と思うようなもの が興 味の対象であったりするのも面白い。多種多様な民族の文化と単一民族文化の日 本。どちらが良いという事ではなく、「違い」を互いに受け入れ理解する努力、 また意識し ていくことが大切なのでは・・・?と思う。

 

 

  ]
 
 
日本に戻るとシルバーウィークで大混雑の軽井沢!母の友人の別荘にに形見分け を持って伺う。素敵な御夫妻らしい骨太な古き良き軽井沢、という感じ の別 荘。お宅で拾った栗をその場で茹でて下さる。季節そのもののおもてなしに感激 して、早速我が家の栗を拾ってみる。友人に差し上げたらやはり感 激して下 さって、季節の恩恵を大切になさるN氏とのご縁に感謝する。

 

 

   
 
 
mono index 久しぶりに求龍堂の担当編集者のM氏にお会いする。私の本のための母へのイン タビューなどもご一緒して頂いたので、ひとしきり母を偲ぶお喋りな ど。美し い和紙に包まれた沈香を頂く。全てにおいて丁寧で行き届いた御配慮と、穏やか でユーモアに溢れた佇まい。ご一緒すると何だかとても寛ぐ。 そんな佇まいに 憧れつつも感謝する・・・。 page top

home